<第65回> 意外と知らない保険のはなし!

    (あなたは保険好き、それとも保険嫌い?)

  •  今回は保険の話です。いろいろな方と話をしていると、慎重派で火災や自動車事故の対応はもちろん病気や怪我などいろいろな種類の保険に入っておられる“保険好き”なタイプと、公的な保障があれば十分で、保険なんていらないよという“保険嫌いな”タイプに分かれているような印象を受けます。 もちろん、冷静に必要な保険だけを選んでおられる方もたくさんおられます。
  •  私は一言で言えば、“保険はお守り”だと思っています。お世話にならないに越したことはありません。健康で平静な生活が一生続けば何よりですが、万が一の事故や災害、突然の病気や怪我などの時に、自分自身の金銭面での補助になるのはもとより、相手の方への補償や自分の家族の生活支援のために役立つ大事なリスクカバー手段だと感じています。人生を送るうえでは、ある程度の必要経費と割り切る必要があると思います。
  •  ただ、万一のリスクカバー手段ではありますが、事故が起こった時の補償内容、病気の種類や治療方法などは時代とともに変化していますので、自分が加入している保険の内容についても、具体的に把握し、必要があれば見直すことも大事ではないでしょうか。知り合いと話をしていて意外と多いのは、ご自分が加入している保険がかなり年数を経過しているのに、現在テレビCMで放映されている最新の保障内容になっていると信じ込んでおられる人。一例を申し上げると、以前は入院が5日を超えないと入院給付金がでない保険がありました。現在は医療技術の進歩に伴う入院日数の短期化を背景に、入院した当日から入院給付金が支払われる保険も出ています。入院してみて初めてその違いを実感される方も多くなっています。
  •  自動車保険の例をあげると、保険料が高くなる一因である車両保険を安くするために、相手方が特定できないと補償されないタイプの保険に加入し、いざ事故が起こって(ショッピングセンター駐車場での当て逃げなど)から、しまったと後悔するケースもあります。
  •  事故の賠償という点では、自動車事故もさることながら、最近では自転車による人身事故の補償額も1億円近くになっています。自動車保険そのものでは補償されないので、これに特約を付加したり他の個人賠償責任保険に入っておくことが安心に繋がります。
  •  わが国は公的な保障が発達していて大変安心なのですが、例えば、入院時の差額ベッド代(個室利用)などは、高額療養費制度の対象外となり、自己負担が発生します。
     また、病気や事故による入院で、収入がなくなったり、大幅に減少した時に備えた所得(収入)補償保険、親の介護や認知症に備えた医療保険なども登場しています。まさに私たちそれぞれのニーズに合わせた選択余地が広まっています。
  • (保険加入・見直しに際してのポイント)

  •  保険に加入したり、既存の保険を見直したりする時には、次のような点に留意されてはいかがかでしょう。

    ①まずは、自分の人生におけるリスクカバーの観点から、必要な保険をしっかりと考える。
    ― 無駄(過剰)な保険には入らず、入っている(契約している)人は見直すことも考えてみましょう。とくに、年齢や家族構成等によっても必要な保険は変わりますので、人生の節目で見直すことが大切です(結婚、自動車・住宅購入、出産、子どもの独立、退職など)。保険会社は毎年加入している保険の内容を契約者に郵送していますから、必ず確認した方がよろしいと思います。

    ②必要と考える保険が決まったら、複数の保険内容を比較して、自分にとって大事な保障を選択し、保険料もできるだけ安いものを選ぶ。
    ― 保険料が安いだけでは、大事な保障を得られない場合があります。

    ③インターネット保険など手軽で便利な保険が増え、契約しやすくなる一方、保障内容自体がうまく判断できない場合には、信用できる保険会社や代理店に相談する。
    ― 一度相談すると契約させられてしまうということはないので、じっくり納得のいくまで説明を受けましょう(1人で自信のない人は、保険のわかる人に付き添ってもらってはいかがでしょうか)。