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ときわんジャーナル

専業主婦世帯数と共稼ぎ世帯数が40年前と比較すると逆転しています!

18.12.21

暮らしと経済豆知識

(専業主婦世帯数と共稼ぎ世帯数の推移)

 毎週日曜日の夜、民放(フジテレビ)で放映されているテレビアニメ"サザエさん"をご存知の方はたくさんおられると思います。今ではギネスブックにも認定されている世界的な長寿アニメです。最近は観る機会が減りましたが、それでもたまに観た時にはアットホームな話題や磯野家、フグ田家の家族のほのぼのとした仲の良さに心が和みます。原作者である長谷川町子さんが戦後まもなく描き始めた頃の一般的な家庭がモデルとなったようで、磯野家、フグ田家、波野家はいずれも専業主婦世帯という設定となっています(フネさん、サザエさん、タイ子さんはそれぞれの家庭の専業主婦です)。

 確かに以前は専業主婦世帯が多かったという印象がありますが、最近では、女性の社会進出の増加とともに、共稼ぎ世帯が増えているように感じます。そこで、総務省等が公表している統計(労働力調査など)をみてみると、過去40年くらいの間に、大きな変化が生じています。
 1980年頃は専業主婦世帯(男性雇用者と無業の妻からなる世帯)が約1,100万世帯である一方、共稼ぎ世帯は約600万世帯と専業主婦世帯の半分程度でした。これが40年ほど経った最近(2014年<平成26年>)では、共稼ぎ世帯が1,114万世帯、専業主婦世帯は687万世帯とほぼ逆転し、共稼ぎ世帯が著しく増えています(1990年代に徐々に入れ替わったようです)。

(収入は共稼ぎ世帯の方が多め)

 さて、共稼ぎ世帯と専業主婦世帯の収入に違いはあるのでしょうか。二人で働いている家計と一人だけの家計では何らかの差異があると考えられます。
 2017年の家計調査(二人以上の世帯のうち勤労者世帯)の中で、夫婦共稼ぎ世帯(有業者は夫婦のみ)の実収入(月平均)をみると608千円となっています。このうち、世帯主(男性)の勤務先収入は436千円、配偶者(女性)の勤務先収入は135千円で、世帯主である男性の収入が約7割を占めています(実収入との差額は、年金や内職等の収入です)。一方、夫のみ有業の世帯では、実収入が503千円、うち勤務先収入は457千円となっています(実収入との差額は年金などです)。
 この調査結果では、世帯収入としては共稼ぎ世帯の方が、夫のみ有業の世帯よりも2割ほど多くなっています。一般的には、やはり夫婦二人の収入が合算されると世帯収入は多くなるということですね。
 冒頭のサザエさんの漫画の中で、専業主婦家庭ではありますが、磯野波平さんとフグ田マスオさんの男性二人が働いている両家において、サザエさんが家計簿らしきものを見ながら、「あ~あ、今月もまた赤字だわ」といったせりふを話すのを聞いたような気がします。さほどの贅沢をしているとは思えない磯野家、フグ田家で家計が赤字というとやや不思議な印象を受けましたが、まだ経済が十分成長していなかったという時代背景もあるのでしょうね。

 人生100年時代といわれ、平均寿命と老後の期間が延びる中で、年金を含めた収入や貯蓄を少しでも増やしておきたいというニーズが高まっていること、また従来の終身雇用という日本的慣行が徐々に変化してきていること、などを踏まえると、共稼ぎ世帯が増えていることは時代の流れの反映ともいえると思います。今後さらに増える可能性もある共稼ぎを望む世帯を支援するために、いろいろな手を打っていく必要がありますが、なかでも子育て環境の整備、充実がますます大切になると思います。

(良いお年をお迎えください!)

 今年も残すところあと僅かとなりました。貿易摩擦問題など海外経済の減速リスクも存在しますが、2019年が安定し、充実した1年になることを期待したいと思います。この1年、本コラムをご覧いただき、誠に有難うございました。皆さまのご健勝とご多幸をお祈り申し上げます。
良いお年をお迎えください!

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