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17.04.17
日本人の平均寿命が伸びている話を第42回で取上げましたが、このところ元気でスポーツに勤しむ高齢者や健康増進に力を入れる老若男女が増えてきているように感じます。実際、私自身もスポーツクラブの会員になって、週末にはできるだけテニスや筋トレをするように心がけていますが、ジムの周りをみると、私より先輩と思われる方々がたくさんおられます。
こうした状況を全国的に確認できる統計がないか調べてみたところ、経済産業省が毎月「特定サービス産業動態統計調査」の中で、フィットネスクラブに関する計数を公表していました。
これをみると、フィットネスクラブの個人会員数は緩やかながら増加しており、2016年には約250万人になりました。一方、法人会員数やスクール会員数は小幅な増減を繰り返しており、足もとは伸び悩んでいるようです。
(出所:経済産業省「特定サービス産業動態統計調査」より) |
こうした会員数の増加等を受けて、フィットネスクラブの利用者数、とくに個人会員の利用者数がここ数年増加してきています。
<フィットネスクラブおよびスクールの利用者数> |
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(出所:経済産業省「特定サービス産業動態統計調査」より) |
調査企業のフィットネス業務を営む事業所数をみると、2016年には1,225箇所あり、前年に比べてかなり増加しています。また、その事業所で働く従業者数や指導員(インストラクターやトレーナー等)数もこのところ緩やかに増加しており、産業としても伸びているようです。
<フィットネスクラブの事業所数と従業者数の推移> |
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(出所:経済産業省「特定サービス産業動態統計調査」より) |
最後に、フィットネスクラブの売上高をみてみましょう。フィットネスクラブの会費収入と利用料金収入を主体に増加傾向を辿っています。この間、スクール会費や食堂・売店での売上高はここ数年伸びていません。売店や食堂の売上高は直営店分だけなので、外部委託等へシフトしている可能性もあります。
折込みチラシなどの広告をみると、入会金無料や大幅割引など競争が激化している様子も窺えますが、健康志向の高まりとともに、フィットネスクラブへの需要はまだまだ続くと見込まれます。体を適度に動かして、いつまでも元気で過ごしましょう!
<フィットネスクラブの売上高推移> |
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(出所:経済産業省「特定サービス産業動態統計調査」より) |