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24.07.30
こんにちは!ときわ総合サービスのおもてなし担当社員の「ときわん」です!
生活の足として欠かせないバスですが、運賃は地域や事業者によってかなり差があることをご存じでしょうか。
そこで今回のコラムでは、バス運賃の地域差について独自リサーチ!
地域ごとの初乗り料金の違いや、バス代の支出について比較します。
バス運賃は国や自治体で共通しているものではなく、バス事業者がそれぞれ決定しています。
ただし、自由に決められるわけではなく、道路運送法によって認可を受けた上限運賃と実施運賃、定め方に従って決定、運用されます。
運賃の定め方は以下の4種類が規定されています。
基準賃率をもとに、乗車距離に応じた上限額を算出し、停留所ごとに設定します。
区間をおおむね2km以上で等間隔に設定し、利用した区間の数ごとに加算して設定します。
乗車した距離にかかわらず、一定エリア内の停留所間は均一額とします。
乗車距離ではなく、乗車した地帯数ごとに加算して設定します。
バスの運賃や初乗り運賃は、地域だけでなく事業者ごとに異なります。
参考までに地域ごとの初乗り料金を高い順にご紹介します。
|
平均 |
参考事業者の 初乗り運賃 |
北海道 |
193円 |
160円~220円 |
東北 |
163円 |
140円~190円 |
関東 |
179円 |
100円~210円 |
信越・北陸 |
165円 |
100円~200円 |
東海 |
151円 |
100円~210円 |
近畿 |
178円 |
160円~220円 |
中国 |
167円 |
160円~170円 |
四国 |
152円 |
110円~180円 |
九州 |
155円 |
120円~170円 |
沖縄 |
152円 |
130円~160円 |
全国 |
168円 |
100円~220円 |
※各地域からランダムに10の事業者を抽出し初乗り運賃を比較し作成(関東は20、沖縄は5事業者より)
※2023年6月時点のデータです
バス業界は、人口減少やコロナ禍を経て在宅勤務が増えた影響などからの輸送需要の縮小や、運転士不足など厳しい経営状況が続いています。
一般路線バス事業が赤字であるバス事業者の割合は全体の7割以上。
利益確保や経営維持のために、運賃の値上げやバス路線の削減などが進められています。
2023年の総務省家計調査を元に、1世帯当たりのバス代の支出について、都道府県庁所在地ごとに年間支出が高い順にランキングにしました。
バス代合計とは、バス代、バス通学定期代、バス通勤定期代の合計です。
|
都道府県庁所在地 |
バス代合計 |
鉄道定期券代合計 |
ガソリン |
自転車購入 |
1 |
高松市 |
15,269円 |
1,270円 |
62,812円 |
2,922円 |
2 |
神戸市 |
10,946円 |
25,811円 |
24,912円 |
527円 |
3 |
長崎市 |
9,907円 |
5,688円 |
40,833円 |
226円 |
4 |
京都市 |
9,858円 |
10,586円 |
23,866円 |
3,862円 |
5 |
水戸市 |
9,499円 |
1,405円 |
75,054円 |
1,656円 |
6 |
千葉市 |
7,214円 |
20,903円 |
29,944円 |
1,576円 |
7 |
広島市 |
7,147円 |
4,882円 |
55,426円 |
1,918円 |
8 |
福岡市 |
7,070円 |
12,174円 |
49,408円 |
1,238円 |
9 |
横浜市 |
6,750円 |
21,568円 |
28,857円 |
15,431円 |
10 |
盛岡市 |
6,567円 |
2,979円 |
74,372円 |
2,091円 |
11 |
東京都区部 |
5,998円 |
36,071円 |
14,466円 |
6,221円 |
12 |
那覇市 |
5,790円 |
4,932円 |
40,792円 |
625円 |
13 |
徳島市 |
5,724円 |
45円 |
67,007円 |
1,564円 |
14 |
松江市 |
5,631円 |
1,014円 |
81,817円 |
510円 |
15 |
大津市 |
5,624円 |
20,741円 |
61,631円 |
1,928円 |
16 |
札幌市 |
5,476円 |
4,693円 |
45,576円 |
433円 |
17 |
金沢市 |
5,058円 |
1,875円 |
78,514円 |
640円 |
18 |
仙台市 |
4,885円 |
7,491円 |
51,910円 |
3,707円 |
19 |
奈良市 |
4,860円 |
22,746円 |
49,382円 |
1,867円 |
20 |
新潟市 |
4,773円 |
1,963円 |
73,898円 |
795円 |
21 |
高知市 |
4,705円 |
2,764円 |
74,668円 |
833円 |
22 |
熊本市 |
4,017円 |
1,590円 |
52,615円 |
1,317円 |
23 |
名古屋市 |
3,985円 |
10,965円 |
50,434円 |
1,676円 |
24 |
鳥取市 |
3,793円 |
612円 |
75,868円 |
1,516円 |
25 |
山形市 |
3,638円 |
2,205円 |
71,014円 |
1,347円 |
26 |
大分市 |
3,366円 |
6,055円 |
85,453円 |
1,889円 |
27 |
岐阜市 |
3,188円 |
5,160円 |
81,102円 |
2,079円 |
28 |
秋田市 |
3,022円 |
736円 |
61,314円 |
696円 |
29 |
さいたま市 |
2,968円 |
40,030円 |
33,690円 |
3,087円 |
30 |
宇都宮市 |
2,940円 |
10,382円 |
82,805円 |
1,958円 |
31 |
静岡市 |
2,870円 |
7,799円 |
55,406円 |
2,441円 |
32 |
宮崎市 |
2,800円 |
98円 |
78,005円 |
4,261円 |
33 |
鹿児島市 |
2,791円 |
3,314円 |
73,930円 |
20,625円 |
34 |
長野市 |
2,550円 |
7,879円 |
76,196円 |
2,268円 |
35 |
佐賀市 |
2,519円 |
3,998円 |
57,931円 |
792円 |
36 |
津市 |
2,322円 |
5,497円 |
98,134円 |
3,228円 |
37 |
富山市 |
2,211円 |
5,964円 |
92,498円 |
3,180円 |
38 |
岡山市 |
2,163円 |
7,655円 |
56,892円 |
5,723円 |
39 |
青森市 |
1,881円 |
1,234円 |
59,434円 |
2,239円 |
40 |
山口市 |
1,814円 |
13,936円 |
67,786円 |
1,605円 |
41 |
和歌山市 |
1,599円 |
3,503円 |
48,459円 |
3,967円 |
42 |
松山市 |
1,519円 |
673円 |
49,663円 |
2,119円 |
43 |
福井市 |
1,427円 |
1,509円 |
81,634円 |
1,910円 |
44 |
大阪市 |
1,423円 |
11,529円 |
18,068円 |
2,555円 |
45 |
福島市 |
1,330円 |
2,160円 |
75,889円 |
3,649円 |
46 |
甲府市 |
1,301円 |
421円 |
62,347円 |
1,996円 |
47 |
前橋市 |
1,238円 |
625円 |
87,466円 |
2,546円 |
※総務省家計調査より作成
※2023年時点のデータです
こちらの結果を見ると、一番高い地域は香川県高松市で年間15,269円。
バス代合計の全国平均は4,180円のため、高松市は全国平均の3倍以上という結果に。
次いで、兵庫県神戸市10,946円、長崎県長崎市9,907円と続きます。
一方で、一番安い地域は群馬県前橋市の年間1,238円。
続いて、山梨県甲府市1,301円、福島県福島市1,330円と、一番高い地域と安い地域では約10倍以上の差があることがわかります。
バス代の支出が多い地域は、鉄道が発達していないためバスの利用が多いケース、そもそも大都市のために鉄道・バスを含む旅客運送量自体が多いケースが考えられます。
また、自家用車のガソリン代支出が高額な地域では、公共交通機関への支出が少ないケースもあるでしょう。
近年の相次ぐ値上げで家計の支出が膨らんでいるように感じますよね。
時代が変われば、金額だけでなく支出の内容も変わります。
こちらのコラムで、2000年と2017年の家計消費支出の変化を比較していますよ!
興味深い内容となっているので、ぜひご覧くださいね。
バスの運賃は事業者がそれぞれ決定するので、地域や事業者によって異なります。
ただし、道路運送法によって上限金額や算定方法が定められ、その規定にそって決定、運用されています。
地域ごとの初乗り料金を比較すると、北海道や近畿は220円に達する一方、四国や九州では110円から160円程度です。
総務省家計調査による世帯ごとのバス代年間支出を比較すると、一番高い地域と安い地域では約10倍もの差が開いています。
人口密集度による旅客運送量や鉄道網の発達の違い、自家用車の利用率などとの関係も見てとれます。