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19.09.09
こんにちは!ときわ総合サービスのおもてなし担当社員の「ときわん」です。
私たちの生活に密着している「貨幣」。
「硬貨」や「コイン」とも呼ばれていますね。
表裏それぞれに違ったデザインが施されていますが、それでは貨幣の「表」がどちらで「裏」がどちらか、説明できますか?
また、それぞれ描かれている図柄を思い出そうとすると、うろ覚えな貨幣もありますよね。
今回は、現在日本で発行されている貨幣の図柄と表裏の区別をみていきます。
記念貨幣についても触れていきましょう。
さっそくですが現在発行されている貨幣の表裏、「どちらが表でどちらが裏なのか」想像してみてください。
では正解です!まず表はこちら。
こちらは裏です。
当たっていましたか?
基本的に図柄の描かれている方が表、数字で額面が描かれている方が裏、です。
以前お金に描かれている模様についてご紹介しましたが、文字で説明すると次のようになります。
額面 | 表 | 裏 | 発行開始年 |
500円ニッケル黄銅貨幣 | 桐 | 竹、橘、500 | 平成12(2000)年 |
100円白銅貨幣 | 桜花 | 100 | 昭和42(1967)年 |
50円白銅貨幣 | 菊花 | 50 | 昭和42(1967)年 |
10円青銅貨幣 | 平等院鳳凰堂、唐草 | 常盤木、 10 | 昭和34(1959)年 |
5円黄銅貨幣 | 稲穂、歯車、水、五 | 双葉 | 昭和34(1959)年 |
1円アルミニウム貨幣 | 若木 | 1 | 昭和30(1955)年 |
それぞれの貨幣が発行された時代背景や日本の経済や社会に対する想いが反映されています。
例えば、5円貨幣は日本経済が農業(稲穂)と工業(歯車)、水産業(水)により急成長していることを意味し、かつ穴を活かしたデザインになっています。
ところで。
先ほど判りやすく「図柄が描かれている方が表」「数字で額面が描かれている方が裏」と表現しましたが、この表現だと5円貨幣がイレギュラーになってしまいます。
そこで貨幣の製造を管轄する造幣局では、表裏の見分け方として「発行年が描かれている方が裏」と定めています。
裏を先に決めたというのはちょっと意外に感じるかもしれませんね。
ただ、この見分け方は法律などに明文化されているわけではなく、あくまで造幣局の作業上表裏を定める必要があり、それが一般にも広まったようです。
貨幣の表裏のお話をしていくうえで、一般的に流通している貨幣と比較しさまざまなデザインが施されている「記念貨幣」についても触れておきましょう。
まず、記念貨幣とは「通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律」第5条第2項で定められた貨幣で、発行は政令で定めることとなっており、具体的には内閣による承認が必要となります。
発行基準は「国を挙げてお祝いするような出来事」や「国際的なイベント」に関係するものに限られており、1964年に開催された前回のオリンピック東京大会を機に最初の記念貨幣が発行されました。
最近では天皇陛下のご即位や2020年のオリンピックに関する記念貨幣が発行されています。
世界に視野を広げてみると、記念通貨として、紙幣が発行されている国もありますが、日本では記念通貨=記念貨幣というイメージがあります。
これには、貨幣の偽造防止抵抗力の強さや鋳造のしやすさが関係していると考えられます。
日本では2019年現在「純金貨幣」「純銀貨幣」「その他の貨幣」といった3パターンの記念貨幣が発行されています。
純金や純銀はその名の通りですが、最近発行されている「その他の貨幣」の多くは「クラッド貨幣」です。
クラッド貨幣とは異なる金属をサンドイッチ状に鋳造した貨幣のこと。
純金や純銀と比較し費用が抑えられるほか、偽造防止対策上優れているといったメリットがあります。
また「プレミアム貨幣」と「プルーフ貨幣」という分類もあります。
プレミアム貨幣はその名の通り、通常の貨幣において素材として使用される銅やアルミニウムなどの比較的安価な金属ではなく、金・銀などの貴金属から鋳造されます。
そのため製造費用が額面価格を超える貨幣のことです。多くは、額面自体も1,000円~10,000円と高額になる傾向があります。
プルーフ貨幣は最初から収集家向けに作られた貨幣で、一般的に流通している貨幣とデザインは同じであるものの、表面に鏡のように特別な光沢をもたせ、模様を鮮明に浮き出させた貨幣のことです。
まず結論として、使えます。
とはいうものの、お金の材質やデザインが通常の貨幣とは異なりますので、自動販売機などでは基本的に使用できません。
そのため、日本銀行や各金融機関で換金してもらうか、金券ショップなどに持ち込むのが一般的といえるでしょう。
2019年8月時点において、現在まで発行された記念貨幣は財務省ホームページに一覧があります。
なお、令和になってから発行が予定されている記念貨幣はこちら。
プレミアム貨幣とプルーフ貨幣は造幣局で取扱っています。
在庫の状況などは造幣局ホームページでご確認ください。
その他の貨幣は、一部金融機関の窓口で取扱いがあります。
引き換え要項は財務省で発表がありますので、新しく記念貨幣が発行されることになったらぜひ財務省のホームページも確認しましょう。
日本の貨幣に表裏があることや、表だと思っていた額面の数字が刻まれている面が実は裏だということを知ると、毎日手にするお金がより身近に感じられますよね。
今回知ったマメ知識をお友達やご家族にお話しすると、会話が弾むきっかけになるかも?
また、記念貨幣は今までに数多く発行されていますので、デザインや発行の背景をテーマに自由研究してみても楽しそうです!