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19.07.09
こんにちは!ときわ総合サービスのおもてなし担当社員の「ときわん」です。
近代~現代社会には欠かせない「お金」。
日々の生活に密着しているからこそ、お金にまつわる「ことわざ」もたくさん存在します。
改めておさらいしてみると、耳なじみのあるものはもちろん「こんなことわざもあったのか」と新発見・再発見するものもあるはず。
お金の歴史やお金が広まる背景も垣間見られる「お金にまつわることわざ」について見ていきましょう!
お金を使うのは「人」ですので、人間関係とお金にまつわることわざは多く聞かれますよね。
このジャンルのことわざに共通するのが「お金によって人間関係が左右されてしまう」ということ。
「お金はしっかり管理し、上手に付き合うことが大切」というメッセージがうかがい知れます。
いくつか代表的なものを見ていきましょう。
寿命通りであれば、多くの親は子より先に死ぬこととなります。
ずっと親のすねをかじって生活していると、親が亡くなったときに困るのは子ですよね。
同様に、お金も単に使い続けていればいつか底をつくもの。
この点をふまえて「いつまでも親を頼りにせず独立心をもって、お金もある程度は節制を」という意味が含まれています。
例:大人になってもダラダラと就職しない人に対し「『いつまでもあると思うな親と金』だよ!」
こちらもその言葉の通り、金の切れ目=「お金のやり取りがなくなる」と、人間関係も切れ目となることを指します。
古くは遊女と遊郭に来る客との関係を示していることわざで、お金があるうちは恋人のように優しく接してくれた遊女が、金払いが悪くなると縁が途絶えてしまう様を描いています。
転じて、お金を貸したのに返済が途絶えた友人関係や、お金で関係を保った愛情は、お金の流れが止まった途端、情もなくなることの例えとされています。
例:A「あんなにあの二人ラブラブだったのに別れたの?」
B「贅沢させてくれると思っていたら、彼氏、借金まみれだったみたいだよ。まさに『金の切れ目が縁の切れ目』だね」
類義語:愛想つかしも金から起きる
地獄と阿弥陀はまさに真逆ですが、2つのことわざの意味するところは同じ。
地獄で閻魔(エンマ)様による処罰の軽減を願うことも、仏教の阿弥陀(アミダ)様によるご加護の手厚さも、お金次第ということであり、「お金の威力は大きく、神仏の気持ちまで動かす」転じて「お金さえあれば、何でもできる」という意味があります。
本来は神仏からのご加護はお布施の額によらない、といわれていますが、そんな神様・仏様・閻魔様の気持ちまでお金が動かすとしたら......。お金の威力をしっかり理解し、お金とうまく付き合っていきたいものですね。
例:A「○○大学で裏口入学が発覚!こんなニュース今でもあったんだねー」
B「公正であるべき大学入試で『地獄の沙汰も金次第』なんてこと、思いたくないよね......。」
類義語にはほかにも「金さえあれば飛ぶ鳥も落ちる」「成るも成らぬも金次第」などがあります。
また「金の光は阿弥陀ほど」という一見似ていることわざもありますが、「金の威力は阿弥陀様と同等に強い」という意味合いです。
その他には...
・金持ち喧嘩せず:金持ちは、無駄な争いをすれば損はしてもお金にならないことを理解しているので、人と争うような愚かなことはしない、ということ。心にゆとりをもって生活することが大切であることを示唆しています。
・先立つものは金:何をするにもお金が必要、ということ。
・金石の交わり:この「金」は、お金のことではなくGOLDの金ですが、金も石も硬いことから、強い絆で結ばれた関係の意味です。
お金は経済活動のために使いますが、その扱い方をイメージさせる「自分自身とお金との関係にまつわることわざ」も意外と身近なものではないでしょうか?
お金との付き合い方一つで人生が豊かにも貧しくもなってしまうもの。
そんなお金との付き合い方を導いてくれる代表的なことわざにはこんなものがあります。
ファスト・ファッションや低コスト雑貨が充実した昨今ですが、よく吟味しないと「安かろう・悪かろう」の商品やサービスも中には存在します。
また、一つ一つは安いからと、たくさんのものを購入すると本当に欲しいものができたときに手もちのお金がないことも......。
物の価値や現時点で自分に本当に必要なものかどうかをきちんと見定めないと、お金が無くなるよ!という警告でもあります。
例:A「雑貨屋さんで超お買い得な品物を見つけたので、たくさん買っちゃった!」
......使って2回目で破損
B「そういうのを『安物買いの銭失い』っていうんだよ」
盗みや賭博(とばく)などの悪いことや人をだまして手に入れたお金は手元に残らず、場合によっては身を滅ぼすほどにお金を失ってしまうことを意味します。
他者と競争しお金を稼ぐこと自体は、褒められることでもありますが、他者を貶めたり蹴落としたりはせず、正々堂々とお金持ちを目指したいものですね。
なお、公営ギャンブル(競馬や競艇など)も広義の意味では「稼ぐ予定ではなかったお金≒悪銭」という表現をすることがあります。息抜き程度で楽しむならよいですが、くれぐれも私財をつぎ込むことのないように......。
例:A「競馬で大穴当てたから、飲みに行こうよ。おごってあげるって」
B「自己研鑽の費用に充てたり、貯金でもしたら?悪銭身に付かずだよ」
糸目、とは、凧につけて凧の張を引き締める糸のこと。
この糸がないと凧はきれいに空に上がりません。凧はくるくると回り遠くに飛ばされていくか、墜落してしまいます。
お金に糸目をつけない→お金がくるくると飛んでいく→お金がどのくらいあるか気にしないで使うことを指しますが、飛んでいくだけならまだしも、墜落してしまうのは困りますよね。
糸目を付けないのも、ホドホドに。
例:A「今日は君の誕生日だよね。お金に糸目をつけずおごるから、バンバン注文して!」
B「ありがとう。でも気持ちだけで、十分だから......!」
その他には......
・金は命の親、命の敵(かたき):金はうまく使えば命を救うが、命を落とすきっかけにも成る
・一銭に笑うものは一銭に泣く/一円に笑うものは一円に泣く:小銭を大切にできない者は、大金はもちろん、小銭すらつかめず苦労することのたとえ。
お金とそれを使う人間に直接関係することわざ以外にも、お金にまつわることわざで有名なものをご紹介します。
「(猫に小判を持たせても適切に使えないことから)価値のあるものを与えても、それがわからない人にとっては意味のないこと」を指します。
余談ですが、猫であっても商売繁盛に役立つ招き猫は、小判を持っているものが多いので、猫には少々失礼なことわざかもしれませんね。
例:A:「奮発して最新のスマホを買ったけど、SNSしか使っていないなぁ―」
B「ああ、まさに『猫に小判!』」
英語でも"time is money"と言われるほど、世界中で知られていることわざです。
「(時間はお金と同等・場合によってはそれ以上に大切なものなので)大切に扱い無駄づかいをすることのないように」という意味が込められています。
たまの息抜きも大切ですが、普段は無駄を減らし引き締めて使うことが、時間の使い方としてもお金の使い方としてもポイントとなりそうですね。
例:A「連休中、ダラダラ過ごして何もしなかったなぁ......」
B「折角時間があったのなら、何か有益なことに使いたいよね。『時は金なり』だもん!」
お金は一箇所に留まらず、グルグルと経済を循環します。
堅実でしっかりと生活していれば、いずれ自分の近くにも戻ってきます。
もちろん、必ずしも大金が戻ってくるとは限りません。
しかし戻ってくると信じて、地道に頑張ることには意味がある、今もし貧乏でも前向きに過ごそう!という意味合いもあります。
例:A「今月、カツカツだなあ......。お金、どうしようかな......。」
B「『金は天下の回りもの』だし、あと数日は節約して生活しましょ。」
その他には......
・出雲(いずも)の神より恵比寿(えびす)の紙:「神」と「紙」の語呂(ごろ)合わせ。縁結びの神である出雲の神様より、裏面に恵比寿様の顔が描かれている紙(明治時代の紙幣)の方がよい。転じて恋愛よりお金の方が大切である、というたとえ。
・家書万金に抵る(かしょばんきんにあたる):旅先で家人からの手紙を受け取るのは大金に値する、ということわざ。
例:単身赴任の外国暮らしには、家族からの便りが何よりの慰め。まさに家書万金に抵るとはこのことだ。
お金は身近なものだからこそ、ちゃんと扱えば人生を豊かなものに変えることができ、その扱いを誤ると人生をダメにしてしまう危険性もあるもの。
お金にまつわることわざは、そんな私たちに身近なお金を正しく使うためのきっかけとなりそうです。
ご自身のお金との向き合い方に合ったことわざを胸に置いておき「いいお金」が巡ってくるように心掛けたいものですね。