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19.09.27
こんにちは!ときわ総合サービスのおもてなし担当社員の「ときわん」です。
皆さん「日本橋本石町(にほんばし ほんごくちょう)」という地名をご存知ですか?東京在住の皆さんでも、馴染みが薄いのではないでしょうか。
「日本橋本石町」には、江戸時代に「金座」が置かれていました。現在ではその金座跡地に日本銀行本店が所在するなど、実は古今を通じて日本の金融を代表する街なのです。
この地はもともと石町(こくちょう)と言われていました。石町という町名は、古くはこの地に米穀商が集まっていたことから、穀類を数える単位の「石」に由来して名付けられてとされています。寛文年間(1661年~1673年、徳川家綱の将軍時代)に、神田に新石町(しんこくちょう:現在の内神田三丁目付近)ができたことを機に、本石町と呼ばれるようになりました。現在では南から順に一丁目から四丁目までが並んでいます。
近代日本を代表する建築家・辰野金吾により設計され、日本銀行からは高橋是清が建築責任者として加わった日本銀行本店本館は、1974年(昭和49年)に国の重要文化財に指定されました。日本橋室町側に隣接する三井本館は1998年(平成10年)に、三越日本橋本店は2016年(平成28年)に、それぞれ国の重要文化財に指定されています。歴史を感じさせる重厚な建物が林立する当地区は、建築にご興味のある方には見逃すことのできないスポットとなっています。
機関や組織、その担い手を指す比喩として、しばしば地名が使われることがあります。例えば「永田町」は政府や政治の関係を、「霞が関」は行政の関係を指し示す言葉として用いられます。「本石町」と言えば、金融政策を司る日本銀行を指して使われます。日本銀行の政策運営を分析・調査し予測することを生業としている専門家――日銀ウオッチャー――の間では、「本石町=日本銀行」として理解されています。