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21.02.25
こんにちは!ときわ総合サービスのおもてなし担当社員の「ときわん」です!
お祝い事でお渡しする「ご祝儀」のお金は「新札(発行されてから一度も流通していないお札)」もしくは「ピン札(流通したことがあるが折り目やシワのないお札)」で、お祝いするのがマナーと言われていますよね。
とはいえ新札・ピン札を用意する時間がなく、「お渡しする間際になって慌ててしまう」といった経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんなとき手元にアイロンがあれば、完璧に復元!とまではいかないものの、うまくいけばピン札に近い状態まで復元することができます。
今回はアイロンを使い、お札をさながらピン札のように復元する方法と、アイロンを利用しなくとも復元できる裏技についてご紹介します。
ピン札への復元方法をご紹介する前に、そもそもエチケットとして新札・ピン札が必要となる場面について、おさらいをしておきましょう。
新札・ピン札が必要になる場面とは、いわゆる慶事のときです。
ビズネスでは、開業・開店祝いや新社屋・新工場の落成祝い、新社長就任祝いなどがそれに当ります。
個人的なお付き合いであれば、部下や友人の結婚や出産祝い、栄転祝いなどでしょうか。
「喜ばしいお祝い事なので前々から準備をして心待ちにしていました!」という気持ちを込めて、新札・ピン札でお祝いするのが礼儀であると言われています。
これとは逆に、新札・ピン札を決して使ってはいけない場面があります。
予め準備しておくことが失礼に当たる場面、そう!通夜や葬儀に持参するお香典を新札・ピン札でお渡しすると「不幸が起きることを待っていました」という誤ったメッセージを伝えてしまうおそれがあります。
新札・ピン札をお香典に入れる場合には、お札を折って中ほどに折り目を入れるなどの配慮をすることが必要です。
それでは、アイロンを使って紙幣をピン札にする方法をご紹介しましょう。
紙幣にシワが入ってしまった場合は温度調節の可能な「アイロン」と、以下の2つの組み合わせのうち、いずれかの方法を使うことにより、ピン札に復元できる可能性が高まります。
A)アイロン+大根おろしの絞り汁
B)ヘアアイロン+水
これに加えて、アイロン台、衣類をアイロンがけするときに使用する「あて布」を用意しておきましょう。
また、キッチンペーパーがあると、水分をつけすぎたときにすぐ対応できるので安心です。
では、具体的にどのように作業するか見ていきましょう。
・大根おろしは絞り汁だけにしておく
・シワのついたお札にしぼり汁をしっとりする程度に染み込ませる
・全体に行き渡ったらあて布をしき、低温のアイロンで状態を確認しながら少しずつ乾かす
汁が多い場合や絞りカスがありそうならキッチンペーパーをお札の上に置き、その上に染み込ませてもOK。
アイロンをかける時にはキッチンペーパーを取り除きます。
山折りの方からアイロンを当てると効率よく伸ばせますよ。
・霧吹きスプレーに水を入れる
・紙幣全体が湿る程度に水をかける(水道などから水を直接かけない)
・あて布をした上からゆっくりとヘアアイロンを動かし温風を吹き付けて乾かす
衣類用アイロンで作業をするなら、水より大根おろしがオススメです。
と言うのは、化学の授業のようになってしまいますが、大根おろしの絞り汁に含まれるアミラーゼという消化酵素が、お札の強度を増すため表面に塗られているでんぷんを分解します。
そこにアイロンをかけると、水分が蒸発してでんぷんが固まり、パリッとした新札に近づけることができるというのがその原理なのです。
大根おろしがなければ、薄めた洗濯のりでも代用可能です。
ヘアアイロンは紙幣の裏表から一度に熱を当てるため、紙幣を傷つけてしまうおそれがあります。
乾き具合を確認しながら、慎重に作業をしてください。
ヘアアイロンの性質から、水のほうが無難に作業できます。
紙幣にアイロンをかけるときには、以下のポイントに気をつけましょう。
温度は100℃くらいが目安。
もともとお札は熱を当てることを想定していないので、高温で作業をしてしまうとお札を焦がしてしまう原因にもなります。
なかなかシワが伸びないからと、何度も作業するのはオススメできません。
時々乾き具合を確認しつつ、慎重に、かつ短時間で仕上げましょう。
基本的に、新札とは言わないまでも、財布の中にある多少シワでよれているお札や、二つ折り財布に入れたときに丸まったお札ならピン札に復元できます。
ただし、シワの多いものやくっきり折り目がついたものなど、状態がひどい紙幣をピン札に復元することは難しいと考えておいた方が良いでしょう。
ピン札に復元できるとしても限界はあるので、できるだけきれいなお札を見つけて作業をしましょう。
また、汚れたお札で作業するとかえって汚れを広げてしまう原因にもなります。
それに紙幣の表面には手垢による汚れも意外と付いていますので、軽く表面を拭き取ってから作業を始めることをオススメします。
低温の水分をかけ蒸発させてシワを伸ばすことと、最初から高温の熱気を当てることでは全く効果が異なります。スチーム機能を使うことは絶対止めてください!
ホログラムなどが傷んで、自販機等で感知しなくなる場合があります。
高額紙幣には、偽造防止のホログラムが使われていますが、ホログラムを使用している箇所はあて布を厚くする、あるいはアイロンが当たらないように心掛けることが大切です。
先ほどもお伝えした通り、ホログラムが傷んで、自販機等で感知しなくなる場合があります。
参考までに、海外の紙幣はオススメできません。
日本の紙幣は印刷技術が高く、原材料も和紙の原料となる「みつまた」や「アカバ(マニラ麻)」が使われていますので、紙幣に短時間熱を加えても大きな支障は出にくいのが特徴です。
しかし、海外の紙幣の中には塗料が日本の紙幣より熱に弱かったり、紙幣そのものに厚み・耐久性がないものもあります。
さらにオーストラリアの紙幣が有名ですが、合成樹脂を使用したポリマー紙幣(プラスティック紙幣)もあり、ご紹介した復元方法を使うことはできません。
あくまで、今回の裏技を使うのは、日本の紙幣をピン札状態に戻したい時に限定しましょう。
アイロンを持っていないとしても、まだ手はあります!
アイロンを使用するときよりも時間はかかりますが、半日くらい余裕があるならこの方法を試してみましょう。
1)霧吹きで水をかけ、紙幣を全体的に湿らせる
2)軽く水分をふき取る
3)クリアファイルなどに挟み、辞典などで押し花のように抑え込む
4)数時間経ってある程度まっすぐになったら完了
乾いていない状態でキッチンペーパーのような紙に触れたまま圧力をかけると、圧着されて色移りしたり、最悪の場合は張り付いて剝がれなくなってしまいます。
そのため、クリアファイルなどで保護して挟むのがポイントです。
ただし、表面がすべすべで色移りしにくいクリアファイルであっても、汚れを落とさずに使った場合や必要以上に水分を含ませてしまった場合は、色移りの危険性があります。
作業前には簡単に汚れを落とし、作業時には濡らしすぎず、注意深く進捗状況を確認しながら作業をするのがオススメです。
紙幣は紙でできているので、紙の性質を理解していればある程度までピン札に復元できます。
しかし、仕上がりは、復元に使う紙幣の状態や、処理の時間・丁寧さにも左右されます。
また、アイロンなどの裏技を使えば、ピン札と認められる程度には復元できますが、そうは言っても一度も流通していない新札にはなりません。
お祝い事が予想されるのであれば、普段から銀行で手持ちの紙幣を新札へ交換・ストックしておくのが理想です。
なお、ホテルなど一部式場ではご祝儀用の新札をストックしてあることも。
本当に困ったときには、会場のスタッフに相談してみるのが得策でしょう。