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19.04.17
こんにちは!ときわ総合サービスのおもてなし担当社員「ときわん」です。
日本では毎年大量に新規のお金が発行されますが、その発行枚数や状態により、コレクターの間では額面以上の価値がつくことも珍しくありません。
テレビや雑誌で取り上げられる「○万円の価値の紙幣がみつかった!」という特集を見かけるたびにご自身のお財布を覗く人もいるのでは?
でも、いざとなると「本当に自分のお金に付加価値があるのかどうか」を見極めるのは難しいですよね。
今回は「お金の価値はどういう時に上がるのか」、また「価値のあるお金はどのように見分ければ良いのか」について取り上げます!
一言に「お金」といっても、色々な場面で使われ、その呼び方や定義も多様です。
確かに「現金」「金銭」「お札」「紙幣」「日本銀行券」「貨幣」「硬貨」「コイン」など様々な用語が使われています。
実は、日常用語に止まらず、法律においても色々な言葉が混在しているのです。
このため「お金」については、個別具体的な場面において各用語の指す内容を考えることが必要になってきます。
このコラムでは、お札・日本銀行券を「紙幣」と呼び、硬貨・コインを「貨幣」と呼ぶこととしましょう。
「紙幣」と「貨幣」とを総称した用語に「現金通貨」がありますが、ここでは「お金」と呼ぶこととします。すなわち、「お金」=「紙幣」+「貨幣」です。
お金そのものの価値が上がるのには、そのお金が「コレクターが欲しくなる、もしくは歴史的にみて希少価値のあるもの」といった共通点があります。
一般的には次のような特徴があると、お金の価値が上がりやすいと考えられています。
一年間で何万枚、何億枚と発行されるお金には、その製造途中で「印刷にズレが起こる」「形が揃わない」「穴の位置がずれている」といったいわゆる「エラー(失敗)」が発生することが稀にあります。
もちろん正常なお金ではないので、検品時にはじかれ世間に出回ることはほとんどありません。
しかし、何らかの事情で偶然世の中に出回ってしまったお金は、とても珍しく額面以上の価値がつきやすくなります。
このようなお金をコレクターの間では「エラー紙幣」「エラーコイン」などと呼んでいます。
紙幣には「記番号」といわれる通し番号が付いています。
お手持ちの紙幣を見て下さい。
紙幣の左上、額面の下あたりにアルファベットと数字の組み合わせの文字列が印字されています。
これが「記番号」です。
「アルファベット」と「数字の配列」「印刷色」の組み合わせでその付加価値が決まってきます。
※具体的にはもう少し後で説明しますね!
お金はその時代に合わせて、何度もリニューアルされています。
そしてリニューアルされていくうちに発行されなくなったお金もあります。
例えば、100円紙幣や500円紙幣などがあげられます。
しかし、古いお金でも比較的新しいもの(夏目漱石の1000円札やデザイン変更前の500円玉など)は、現在でも普通に使うことができ、世の中に大量に流通していることから、額面を超える価値がつくことは極めて稀です。
一方、発行年が古く現在お金として使用できない「失効券」であれば、高額査定の対象になります。
過去には額面1000円のお札に10万円以上の価値がついたことも!
一般的にお金は、その時の流通量や経済状況に合わせて発行枚数が決められます。
そのため、発行年ごとにレア度が変わってくるのです。
とくに発行年が記されている貨幣にとっては、発行枚数が少ないというのは大きなポイントになります。
オリンピックなどの大きなイベントや皇室に関わる慶事があると発行される貨幣です。
2019年現在、日本国内では184種類(平成31年銘申込み終了分までの合計)の記念硬貨が発行されており、こちらも世間の関心の強さや発行枚数により、付加価値がつくと考えられます。
詳しくは独立行政法人造幣局のHPをご覧ください。
以上で指摘した特徴は、いくつか組み合わさるとさらに価値が上がる可能性もあります。
例えば「発行枚数の少ない年の旧デザイン硬貨」や「記番号の珍しい旧紙幣」などはより高価な査定額がつく傾向にあります。
現在流通しており普段の生活の中で手に入れられる「お金」について、具体的にどんな特徴があったら付加価値がつきやすいのか、紙幣と貨幣、それぞれのポイントを見てみましょう。
紙幣は貨幣とは異なり、発行年の表示がなく連番の「記番号」で管理されています。
そのため、記番号が特徴的だとプレミアがつきやすくなります。
通称 | 特徴 |
一番 | A000001Aなど、数字部分が1番 |
ゾロ目 |
111111など |
キリ番 | 100000,200000など |
サンドイッチ番号 | ①1桁目と6桁目が同じ ②2桁目~5桁目が同じ の両方を満たす数字(100001、233332など) |
階段 | 123456、234567など連続する数字 |
トップ番号 | AxxxxxxA |
ラスト番号 | ZZxxxxxxZ |
同アルファベット | BxxxxxxBなど同じアルファベットで挟まれている。 ゾロ目や一番など数字部分が特徴的だとその価値が上がる。 逆にアルファベットが同じだけではプレミアは高くない。 |
紙幣は連番で発行され、一連の記番号を使い切ることもあります。
すなわち、A000001Aから発行され、Zの最後(Z900000Z)まで行くと、次は頭の部分のアルファベットを2文字にして、AA000001Aとなります。
そしてZZ900000Zを最後に、記番号を使い切ることとなります。
頭のアルファベット1文字の方が古いので、その他の条件が同じであれば1文字の方の価値が高くなります。
同じ記番号(かつ同じ印刷色)の紙幣は2枚とありません。
それでは記番号はいくつ使われて一巡することになるのでしょうか。
アルファベットのうちIとOの二文字については、数字の1や0と紛らわしいため、使用しないこととなっています。
また数字は900000までしか使いません。従って、記番号は25×24×900000×24=129億6千万枚で一巡します。
このように、ZZで始まる記番号も使い切った場合には、印刷色を変えて再びA000001Aから発行されることとなります。
そのため、同じデザインの紙幣で同じ記番号の紙幣が存在することもあります。(実際に2004年から発行開始した野口英世デザインの1000円札は、記番号の印刷色が2011年には黒から褐色に替わり、2019年3月18日以降には紺色の紙幣も発行できることが決まっています。)
その他の条件が同じ銀行券であれば、古い印刷色の方の価値が高くなります。
皆さまご存知のとおり、2019年4月9日に2024年度上期を目途に新しい日本銀行券が発行されることが公表されました。
新しい紙幣の記番号は、一万円、五千円、千円とも現行の最大9桁から10桁への変更が予定されています。
仮に現行の記番号と同じ運用がなされるとすれば、記番号は、24×24×900000×24×24=2985億9千8百40万枚で一巡することになります。
新しい紙幣では、記番号を使い切ってしまい印刷色を変更して対応することを避けるため、記番号の桁数を10桁に増やしたと考えられます。
貨幣は、紙幣と比較するとそれほど高額にはなりにくいのですが、額面が小さいので数十倍~数百倍の価値がつくこともあります。
▼貨幣別、希少価値の高い発行年(2019年現在)
額面 | 発行年 |
1円玉 | 昭和64年/平成12~14年/平成23~25年/平成28~30年 |
5円玉 | 昭和32年/昭和64年/平成11~13年/平成22~25年 |
10円玉 | 昭和26年/昭和33年 |
50円玉 | 昭和60~62年/平成12~13年/平成22~25年 |
100円玉 | 平成13~14年 |
500円玉 | 昭和62年/昭和64年 |
※年銘別の貨幣製造枚数は造幣局のホームページ内に掲載されてるPDFファイルで確認できます。
10円玉と100円玉は比較的発行枚数が安定していて、プレミアがつきにくい傾向にあります。
5円玉と50円玉はもともと発行枚数が少ないうえ、穴が開いているため、模様のズレなどがある「エラー硬貨」が極めて稀に発生すると言われています。
とくに昭和62年の50円玉は流通量がほとんどなく、記念硬貨セットなどを解体して流通したケースが多く、状態によっては数千円の価値がつくそうです。
よく耳にするギザギザ縁の10円玉「ギザ十(じゅう)」や楷書体で刻印された5円玉「筆5」なども価値が高いといわれていますが、それなりの発行枚数があり、そのため「ギザ十や筆5でも状態が良くなければ数百円~数千円のプレミアはつかない(数十円のプレミアがつくことはあります)」というのが最近の流れです。
話は変わりますが、造幣局によれば、「令和元年」銘の貨幣が世の中に出回り始めるのは、令和元年の夏以降、6種類の貨幣が出そろうのは10月頃になる見通しであり、それまでは「平成三十一年」銘の貨幣の製造を続けるとのことです。
いざ「プレミアがついた紙幣や貨幣を見つけた!」
そんな時にはどこで査定、買取してもらうのが良いのでしょうか?
いくつかの方法がありますが、それぞれ次のような違いがあります。
専門店では、コレクターの市場価値を加味した上で付加価値をつけて買取をしてくれます。
また、自分自身で価値があるかどうかを見極めづらいときも、きちんとした鑑定のできる専門店にお願いすれば、適切な価格で買い取ってもらえます。
買取実績の多い専門店に依頼するのがオススメですね。
自分でお金の付加価値がわかっている場合は、ネットオークションに出品してみるのも一つの方法です。
買取専門店では貨幣価値より手数料などが引かれた額が買取額となるのに対し、ネットオークションでは出品手数料や送料を差し引いた分は全て自分の取り分となります。
ただし、比較的市場に出回っている貨幣はオークションの入札数が少なく、期待しているほど高い価格はつきにくいことと、取引数が多いと入札そのものがない場合もあり、思っていたようには売れない可能性もあります。
昔の紙幣や貨幣であっても、状態が悪く買取査定額が思うようにつかなかった時、現在でも有効な紙幣や貨幣であれば日本銀行の本支店や金融機関にお金を持ち込み換金してもらうことは可能です。
ただし、この場合は額面による引き換えとなります。
プレミアのついたお金の特徴は、専門家でなくてもわかりやすいものがあります。
普段からお金そのものにもちょっと興味を向けておくと、意外と簡単にお小遣いを手に入れられるかもしれません。
でも、換金するためだけにお金を確認するのが最終目的ではなく、なぜ付加価値がつくのかお金の発行の背景や歴史などにも興味を持つと、いずれお金を大切に使うことができるようになります。
お金自体に興味が沸くと、自然と無駄遣いも抑えられる、という経験談も耳にしますよ。
楽しくお金と向き合って、ちょっぴり豊かな生活を送りたいものですね!